無人駅の利用について

コラムニスト・伊是名夏子さんのブログで「JRの合理的配慮への改善を求める補足」を読みました。
「障害があっても無人駅を不自由なく利用できるようにするには、どうしたらいいのか」という課題はひとごとではありません。私も電車を乗り継いで遠くまで出かける際には駅員さんに案内をお願いすることがあるからです。

その前に伊是名さんが4月4日に書かれた記事を読んだときは、こういったことをブログで公表するのはいかがなものかと感じました。
車椅子で移動するのなら事前に駅に連絡したり、利用したい駅の構造をもっと注意深く調べたりすべきだったのではないかとも思いました。
けれども、基本的に、障害があるためにいろんなことを諦めざるを得ないのはおかしいです。
伊是名さんが書かれていた「障害があっても、当たり前ですが、電車に乗ったり、買い物に行ったり、旅行に行きたいのです」というのは全くその通りです。
伊是名さんは贅沢なことを求めていたわけではなく、家族と電車で近場の温泉に行って楽しみたかっただけなのです。
この件で、障害者が自己主張することは想定されていないのだと分かって、私は愕然としました。
障害者はいつも「いい人」でいなければならないのでしょうか。感謝することしか認められていないんでしょうか。
たくさんの誹謗中傷を受けながらも周りの人たちを気遣う伊是名さんの冷静さにも感心しました。
伊是名さんのように積極的に声を上げる人たちを責めるのではなく、一緒に考えていけたらと思います。
合理的配慮を現実のものにしていけるように（絵に描いた餅にしないために）、私も何かしなければという気持ちになりました。小さい声でも少しずつでも、我慢しないで伝えていかなければと、心を新たにしました。