Mac OS X アクセシビリティ勉強会 [パソコン利用]
コンピュータを活用するうえで、どんなソフトをどうやって(マウスかキーボードかその他のデバイスで)操作していても目的が達成できればいいのではないかという前夜祭での議論が興味深かったです。
そもそも UI(User Interface)が異なっても同じ形式のデータを扱えるということがどの程度可能なのでしょうか。
例えば、視覚障害者が使いやすいように作られているソフトとしては
サーチエイドや ALTAIR、
MyWord などがあります。
障害の特性に合ったソフトが当事者によってもっと開発されていてもいいのではというご意見ももっともだと思いました。
反面、目が不自由でも特別なソフトではなく一般的に普及しているものを使いたいと望むのは自然なことですし、周囲の目の見える人たちに手助けしていただくのにも、そのほうがお願いしやすいのも事実です。
目の不自由な人たちのなかには、パソコン関連でもそれ以外でも、とり合えず周囲の人に見てもらったら安心する人が少なくありません。私は「もう少し自分で確かめる努力をしてみたらどうですか」と言いたくなることも多いです。
また、見た感じがどうなっているかを教えていただいても解決しない場合だってあります。
どうしたらいいのか、すぐに答えを出せる課題ではなく、それぞれが試行錯誤していくしかないという気もします。
ARGV(Argument Vector)の方々のコンピュータとの出会いから現在に至るまでの経緯もおもしろく聞かせていただきました。
その中で一人の方が、「こういうものがありますから使ってみてください」と与えられるだけではなく自分でも改良してみたくなってプログラミングを始めたと話されていました。私もそういう気持ちはよくわかります。
ハードやソフトの開発には専門性が求められますが、すでに存在するものを結びつけたり普及したりするのは一般のユーザーでもできる部分はあると思います。受身ではいられません。
31日の勉強会での iPhone や Mac パソコンで実演しながらの解説は初心者の私にもわかりやすい内容でありがたかったです。
Mac OS X の UNIX 環境やアプリケーションフレームワーク「Cocoa」は、私にとっては未知の世界のものでしたので、あとでもう一度その部分の放送を聞き直したいところです。
1月31日にインターネットラジオで放送された「Mac OS X アクセシビリティ勉強会」の内容が ARGV の Webサイトで公開されています。
http://www.argv.org/event/100130mac/listen.html
ご興味のある方はどうぞお聞きください。
by 清沢友加 (2010-02-10 19:46)
Mac OS Xアクセシビリティ勉強会で発表をなさった Argument Vector の方が書かれたブログ記事です。
http://d.hatena.ne.jp/inopie/
by 清沢友加 (2010-02-25 00:03)