SSブログ

時刻を触って確かめられる時計 [アクセシビリティ]

目で見なくても使える時計としては音声の出るものが割と一般的ですが、私は触読式(触知式)時計に愛着があります。セイコー製、シチズン製のものが有名で、日本点字図書館や日本ライトハウスなどで買うことができます。
触読式の懐中時計はほとんど販売終了になってしまったみたいで残念です。
近ごろは振動式などの新しい時計もあり、選択の幅が広がってきたのは嬉しいことですね。

私もセイコー製の触読式腕時計を使っています。試験のときやコンサート会場、映画館などでも気兼ねしないで時刻を確かめられるので助かります。
ただ、磁気の強いものの近くで使用すると時計の時刻が合わなくなることがあります。私は腕時計をはめたままケータイでメールをしていたら時計の時刻が遅れるようになってしまい、時計屋さんで何回か磁抜きしてもらいました。
先日、デジタル機器に詳しいK先生のおかげで「BRADLEY」腕時計を触らせていただくことができました。ちなみにK先生は Apple Watch をいち早く手に入れて使っておられます。
何時何分かを示す「BRADLEY」の二つのボールが想像していたより小さく、最初、私はどこにあるのか見つけるまでに時間がかかりました。これらのボールは触って少々動いても、時計を振ると元に戻ります。
私が触らせてもらったときは本体の溝からボールが少し浮いているように感じられたのですが、ボールは強力な磁石で本体に引き寄せられているので、とれてしまうことはないらしいです。
従来からある触読式時計では、それぞれの針が文字盤のどこを指しているかを指できっちり確かめなくても、時計の真ん中あたりを触れば長針と短針の角度から何時何分ごろかだいたい分かります。 「BRADLEY」では、時計の溝をたどっていって二つのボールの位置をそれぞれ確認する必要があります。触ったときにボールが動いてしまったらボールを元の位置に戻してからもう一度確かめなければなりません。そのため、時刻を確認するのには予想以上に時間がかかりました。
とはいえ、使っているうちに「BRADLEY」を触る際のコツもつかめてくるのかもしれません。生活防水なのもいいですよね。
また、実技の授業でお世話になったN先生が購入された「Tac-Touch」も早速見せてもらいました。振動が静かで良さそうでした。アラームとタイマーの機能があるのも魅力的です。
「BRADLEY」も「Tac-Touch」も、おもしろいデザインですが、電池は一般的に普及しているものが使えるらしいです。なんだか安心しました。
『点字毎日』第4762号(2015年10月18日発行)に掲載された三宮麻由子さんの「小物ア・ラ・カルト」は時計についてでした。
触読式と音声式の時計にまつわるエピソードがユーモアを交えて書かれており、そういう時計のある日常の様子がいきいきと伝わってきました。
私も三宮さんのように上品で退屈させない文章を書きたいですね。
以下は関連情報です。順不同に並べてあります。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。