iPhone で周りにあるものを調べる [アプリ]
先月、日本ライトハウス展~全国ロービジョンフェアのお手伝いに行って iPhoneアプリの BlindSquare と Google Maps を活用して周辺情報を調べる実演をさせていただきました。
私は同じクラスの友人に見てもらいながら事前にリハーサルをやってみました。
その人は家族や友達と外で待ち合わせした際に「今どの辺におるの?」と電話で聞かれることが多いそうで、そういうときに周りにあるものを説明するのに BlindSquare が使えると言って喜んでいました。BlindSquare では現在地の住所や地図をメールで送ることもできるみたいです。
当日は、割と基本的な内容のご質問をいっぱいいただきました。「iPhone の利用料金はどれくらいかかるんですか」、「iPhone を買ってからどのくらいの期間で使いこなせるようになりますか」、「VoiceOver の操作や対応しているアプリの情報はどうやって調べられるんでしょうか」などです。
私たちが担当していた iPhone 体験ブースには、男性も女性も10代から70代以上まで本当にさまざまな年齢層の方々が次々に訪れてくださいました。
なかには「iPhoneの体験ブースに来たら自分と同年代の視覚障害のある人たちが実演をやっていて心強く感じた」と言ってくださった方もいました。その方は30代半ばくらいの男性で、目が不自由になってから数年だと話されていました。
私たちは単にスマートフォンを使うというだけでなく、目が見えない、見えにくいために困っていることを iPhone で補っているという側面もあります。そういった共通点をきっかけにした交流会もときどきあったら良さそうですね。
私が当日紹介した主な内容は以下の通りです。
iPhone に標準装備されている読み上げ機能の VoiceOver はずっとオンにしてありました。
- BlindSquare で現在地の情報を確認する。
BlindSquare では iPhone をシェイクする(左右に振る)と周りにある施設の名前や現在地の住所を音声でガイドします。 - 見回す。
BlindSquare のツールメニューから「見回す」を選び、iPhone をいろいろな方向に向けてみると、その方角にあるもの(建物、飲食店、駅やバス停など)を音声でガイドします。
この「見回す」機能はBlindSquare のツールメニューからオフにできます。
また、半径何メートル以内の情報を取得するかを調節できます。 - 施設のカテゴリから探す。
「飲食店」や「店舗・サービス」などのカテゴリを指定できます。 - 検索結果から選んだ場所までのルートをGoogle Mapsで表示する。
BlindSquare で検索した結果から一つを選び、表示された画面で「ルート検索」を実行します。
そのあと、現在地から目的地までの徒歩モードでの行き方が言葉で表示され、VoiceOver で読み上げできます。
この他にも、BlindSquare では、施設名や住所を入力して検索したり、シュミレーション機能を用いて現在地とは別の場所の周辺情報を調べたりもできます。
また、よく行く場所などをマイプレースに登録しておくと、そこに近づいたら音で教えてくれます。
以下は関連情報です。
-
BlindSquare を App Store で
https://itunes.apple.com/jp/app/blindsquare/id500557255 -
Googl Maps を App Store で
https://itunes.apple.com/jp/app/google-maps/id585027354 -
周囲の施設検索や町歩きに役立つ歩行支援アプリ「BlindSquare Ver.3.31」 with iOS VoiceOver : Voice of i -- iPhone や iPad を音声読み上げで使ってみれば
http://voicei.seesaa.net/article/427726783.html -
見えなくても使える iPhone - ボイスオーバーでの操作解説(iOS 7編)
http://www.iccb.jp/salon/ref/
日本ライトハウス情報文化センターの情報機器関係資料です。 -
全盲の歩行初心者がナビゲーションアプリの徒歩ナビ機能を使ってみた話 - notepad.exe
http://lumia900.hatenablog.com/entry/2015/11/12/001559 -
視覚障害者の外出時の下調べ - Togetterまとめ
http://togetter.com/li/892850 -
iPhone を持って外に出てみよう(その2) | 友加の日々の記録
http://yuuka-k.blog.so-net.ne.jp/2014-11-02 -
予想以上の収穫でした | 友加の日々の記録
http://yuuka-k.blog.so-net.ne.jp/2015-09-13 -
友人に現在地を教えるとき、どの地図アプリを使えばいいの? - いまさら聞けない iPhone のなぜ
http://news.mynavi.jp/articles/2015/12/29/iphone_why/index.html -
iPod touch や iPad、GPS なしでも正確な位置情報がわかるのはなぜ? 精度は? | マイナビニュース
http://news.mynavi.jp/articles/2015/07/22/location/ -
GPS を使った距離測定が誤差から逃れられない理由が数式で証明される - GIGAZINE
http://gigazine.net/news/20160109-gps-distance-error/ -
超方向オンチな妻が「iPhoneの地図アプリ」を諦めた理由 - ITmedia Mobile
http://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/1601/17/news004.html -
「床だけ地図」をつくる - デイリーポータルZ:@nifty
http://portal.nifty.com/kiji/160114195488_1.htm -
現場発プラス:言葉の道案内、ルート拡大 最寄り駅?公共機関、視覚障害者向けナビ スマホ音声機能利用 - 毎日新聞
http://mainichi.jp/articles/20160115/ddp/041/040/017000c -
位置情報利活用の現状と課題 - WirelessWire News(ワイヤレスワイヤーニュース)
https://wirelesswire.jp/2016/01/49837/ -
盲導犬と歩く町は? 視覚障害者の外出、記者が同行 | sippo(シッポ)
http://sippolife.jp/article/2016020500008.html -
CTC、富士通の「ユビキタスウェア」を活用し視覚障がい者向け外出支援サービスの実証実験を開始 | 伊藤忠テクノソリューションズ
(2016年1月20日)
http://www.ctc-g.co.jp/news/press/20160120a.html -
ユニバ・リポート:ucodeで日本マイクロソフトが屋内誘導--東京で28回 TRONイネーブルウェアシンポ - 毎日新聞
(2015年12月14日)
http://www.mainichi.jp/universalon/articles/20151214/org/00m/040/035000c -
屋内で誤差1m以内の位置検出システム、無線LANと音波を使って三菱電気が開発 - WirelessWire News(ワイヤレスワイヤーニュース)
(2016年2月12日)
https://wirelesswire.jp/2016/02/50259/
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