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穏やかでないセリフにビックリしました [日記]

このあいだ、テレビをつけたまま他のことをしていたら「目の見えない私がどうやって人を殺せるというんですか」というセリフが耳に入ってきてドキッとしました。ちょうど『相棒』の再放送をやっているところでした。
その後『相棒 season15(下) (朝日文庫)』を読みました。テレビ朝日の連続ドラマ『相棒 season15』のノベライズです。
音声デイジー版もサピエ図書館にあります。

第15話「パスワード」では、盲目の女性とその周りの人たちの気持ちが丁寧に描かれていた。テレビドラマには、右京が点字の手紙を読むシーンや、ヒロインが触読式時計で時間を確かめる場面もあった(このドラマは副音声解説付きだった)。
障害があるために自分を卑下してしまう人は少なくないような気がする。
障害者である自分に対する周囲の人たちの反応によって萎縮してしまうこともあるよね。
とはいえ、自分は不幸だと思っている人も周りからは羨まれているかもしれない。
自分に自信がなかったのは目が見えない真奈美だけでなく、介護ヘルパーの小松崎も同じだったのだ。言いたいことを言い合えたのは互いに心を開いていたからではないのか。
障害があってもなくても、どういうふうに生きていきたいかは自分で決めたらいい。
一方、最終話「悪魔の証明」では、警視庁の美人広報課長・社美彌子(やしろ みやこ)の秘密が明らかになる。
組織の中でのマイノリティーの立場について考えさせられた。
転んでもただでは起きないだけでなく、嘘も方便である。


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