感性を目覚めさせてくれたもの [ファッション]
私が光野桃さんの本に出会ったのは大学生のころだった。
洋服やバッグ、靴、そして、装い全体について細やかに丁寧につづられており、写真を見ることのできない私にもわかりやすかった。事物をただ説明するだけでなく、なぜそれを選んだか、どんなところが好きなのかといった光野さんの思い入れも伝わってきて興味深かった。
こうすべきだと押し付けるのではなく、どんな人も自分に合った服装をそれぞれに探していったらいいのでは?と語りかける感じも、とっつきやすい。
毎日jpで連載されていた光野桃さんのコラム『きれいの先にあるもの』も興味深く読んでいた。先月で終わってしまったのが残念だ。
http://mainichi.jp/life/fashion/kirei/
最終回の『女神誕生』には、これからは女性性が求められるのではないかと書かれていた。確かに、自分とは違う他社とコミュニケーションを図って協力しながらやっていくのは女性のほうが得意そうだなと思った。
http://mainichi.jp/life/fashion/kirei/news/20090319ddm013070114000c.html
また、1月の『目覚めるひと』は、もっと自分の感性に素直に生きたいという私の気持ちを肯定してくれたみたいで、なんだか嬉しかった。
http://mainichi.jp/life/fashion/kirei/news/20090115ddm013070158000c.html
料理をしたり、文章を書いたり、歌ったりすることで、私は自分の中のバランスをとっているのだ。映画を観るようになってからは、風景や色、人の表情、しぐさも知りたいと思うようになった。
今ならあせらずに自分の内面にあるものを少しずつ形にしていけそうだ。
あぁ、私も大好き、光野桃さん!
何度、何度読み返したことか…。彼女の描く世界、すごく素敵だよね。
本屋さんに行くたびに、新しい本が出ていないか探すんだけど、最近はあまり出してないみたいだね…。すごく残念です。
by yuki (2009-04-15 12:47)
yukiさん
久しぶり!
光野桃さんのオフィシャルサイト「salon MoMo」も、Webというデジタルな媒体にもかかわらず、心を込めて作られている温かみが感じられて素敵です。
コラムにはラオスのルアンプラバンのことが書かれていて新鮮でした。
目に見える景色はもちろん、ゆったりとした町の雰囲気や食べ物の味も、読んでいて想像しやすいです。
by 清沢友加 (2009-04-16 16:03)