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触ることの可能性が感じられました。 [日記]

1月24日に大阪で開かれた「近畿点字研究会設立40周年記念講演会」に参加してきました。
最初に、近畿点字研究会顧問の疋田泰男さんから「日本点字委員会誕生の背景と近畿点字研究会発足」と題して基調講演がありました。 近畿点字研究会の歴史や、現在までの点字表記法の変遷について詳しく解説されていました。
次に、大内進さんによる「3次元を触ることと2次元を触ること -立体教材及び触図活用の意義と配慮-」と題された講演がありました。
大内さんは国立特別支援教育総合研究所を退職されたあと、「手と目で見る教材ライブラリ」を主催されています。
「触りやすいデータを作るためのノウハウがもっと蓄積されていくべきだ」と話されていたのが印象に残りました。
例えば、1枚の写真を立体コピーなどで触図にする場合、各部分を拡大して数枚の触図で表した方が分かりやすいこともあります。また、触図だけを提示するより、説明も付けた方が触る人の理解を助けます。
「ふだんから触察能力を研いてこそ触図から十分に情報が得られるのでは?」といったご指摘も、もっともだと思いました。 全体の中のどの部分を触っているのか認識したり、一部を触って全体を想像したりする力は、さまざまなものを丁寧に触って観察する体験を積み重ねて身につくのではないでしょうか。

会場には、有名な日本画を立体的に表現したいくつかの像をはじめ、富士山や御嶽山周辺の立体図、3Dプリンタで作成した大阪城と姫路城、名古屋城、熊本城など、触って鑑賞できるものがたくさん展示されていました。私は早めに着いたのでゆっくり見られてよかったです。
点字付きの「五色百人一首」カルタもおもしろい試みだと思いました。
長方形の大きな枠の中がカルタの大きさに仕切られていて、縦10列、横2段にカルタが並べられていました。これなら目の不自由な人たちにもカルタのおかれている場所が分かりやすそうです。枠があるから少々触ってもカルタがずれません。
私もこれから百人一首を覚えて挑戦してみたくなりました。来年のお正月には楽しめるように練習しようかな。
以下は関連情報のリンクです。


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